室町時代に大内氏は、京都をはじめ朝鮮半島や中国大陸から様々な文化、学問、宗教を取り入れ、西国一といわれるほどの経済的発展とともに文化あふれる個性的なまちづくりを行いました。
また、応仁の乱以降、京都が荒廃する中で、大内氏は、雪舟をはじめ多くの文化人を庇護し、当時の日本文化の伝統を引き継ぎ、新たな文化を創造する役割を果たしていました。当時の山口の繁栄ぶりは、16世紀中頃の史料である宣教師サビエルの書簡においても、「日本で最強の領主(大内義隆)がいる」「一万人以上の人々が住み」と紹介されるほどでした。
わたしたちは、この大内文化に息づく進取の気風を土台に、山口市に脈々と伝わる歴史や文化を掘り起こし、次代に伝え、このまちに住むことへの誇りを醸成するとともに、新しいものとの融和をはかりながら、新大内文化を創造し続けます。